2017年度秋川丘陵結果報告


秋川丘陵は、あきる野市と八王子市の境界に秋川に沿って続く丘陵です。コナラなどの落葉広葉樹を中心に、一部杉などの針葉樹も見られます。月1回、丘陵部の尾根を中心としたコースををゆっくりと歩き、確認できた鳥種と個体数を記録しました。このル-ト調査では、62種の野鳥が確認できました。9月には、丘陵の西部に位置する今熊山と弁天山で定点調査を実施しました。サシバを中心としたタカの渡りや、イワツバメなどの小鳥も多くが渡っているのが分かりました。ルートと定点の調査で69種の野鳥と外来種等4種が観察できました。ル-ト上では、シカを見たり、イノシシの食跡やタヌキやテンと思われる糞もたびたび見られ、哺乳類も多くが生息していると思われます。

ルート上で確認できた鳥種数と個体数をグラフにしてみました。夏季の7月~9月は鳥種、個体数共に少ないのが分かります。また、春や秋は確認できた種類も多くなっています。

年間を通して個体数も比較的多く確認できた鳥は、コゲラ、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、イカル等で、森林性の鳥が優占種でした。また、特筆すべき種として夏鳥のキビタキの多さです。カウントした個体数もメジロやシジュウカラとほぼ同じで、そのさえずりはコース上で途絶えることはありませんでした。